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【欧州経済】Brexitショックとは

ECONOMY
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経済を見る際には政治リスクへの目配りも必要です。イギリスが2016年6月の国民投票で欧州連合EUからの離脱を決めたことで円が急騰し、日本株が大幅下落したことは記憶に新しいはずです。EU離脱(Brexit)決定がイギリスや世界経済にどのような影響を及ぼすか評価できるようになるまで時間がかかりそうですが、不透明感を大いに高めたことは間違いないです。

イギリスの離脱決定に背景には、EUを筆頭とする既存の権威に反発する政治勢力の台頭があります。同様の動きがほかの欧州諸国でも観察されます。これら新興の政治勢力が反発や反乱を抱いている対象は、EUの移民政策や緊縮財政政策、EUの巨大な官僚機構、グローバリゼーションなどですが、戦後の欧州で共有されてきた「欧州統合を推進すれば豊かになる」という将来図への信頼感が大きく低下したことが背景にあります。

今後の欧州経済を見る上では、政治リスクから目が離せません。


「欧州統合推進」に反旗を翻した英国

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2016年6月23日の国民投票で、イギリスはEUからの離脱を発表しました。

第2次世界大戦後、紆余曲折はあったものの70年近く「欧州統合」が推進されてきました。EUの起源である欧州経済共同体EECは1958年に発足し、改組された欧州共同体ECにイギリスが認められたのは73年のことです。それから40年以上が経過した2016年にイギリスはEU離脱を選択肢、欧州統合という流れに逆らう最初の国となりました。

事前のさまざまな世論調査ではEU離脱派とEU残留派とが拮抗しているといわれていましたが、金融市場やビジネス界では経済的なメリットを重視してEU残留が選択されるという予想が優勢でした。

ところが、予想に反してBrexitが選択された。今後のイギリスとEUの関係がとうなるのか、いつイギリスがEUから離脱するかなど不透明要因が山積みする中、国民投票直後にポンドは急落し、世界的に株価が下落しました。


EU離脱が選択された理由

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なぜ、イギリスはEU離脱を選択したのでしょうか。

もともとイギリスはEUの基本理念である「欧州統合の推進」に関して大陸欧州諸国と温度差があり、単一市場の構築には積極的だが、通貨統合や域内の国境管理の廃止には否定的で、ユーロ圏にもシェンゲン圏にも参加はしていません。

Brexitを主張した人々は決して一枚岩とはいえませんが、その主張の中で国民に最もアピールしたのは、イギリスは主権を取り戻すべきという主張でした。さまざまな決定権が遠く離れたベルギーのブリュッセルにいるEUの高級官僚たちに奪われている、これを取り戻そうという主張が支持を集めました。

そしてもう一つはEUからの移民急増を抑制するにはEUを離脱するしかないという主張です。2004年以降、東ヨーロッパを中心に10か国がEU加盟を果たすと、EUからイギリスへ就業機会を求めて移住する人々が急増しました。移民急増によりイギリス民の就労機会が奪われている、賃金上昇率が伸び悩んでいる、社会保障制度が疲弊している等の危機感を抱く人が少なからずいます。

加えて、EUから離脱すれば、イギリスがEU拠出金として負担した「週3.5ポンド」を取り戻し、イギリスの社会保障費や研究開発費に使うことができるという主張も国民にアピールしました。


Brexitに至った背景にUKIPの存在

イギリスで一貫してEU離脱を訴えてきたのはUKIPです。同党はECがEUへ衣替えし、単一市場の構築からさらに踏み込んだ欧州統合の推進を選択した際に、これに異を唱える人々が1991年に結成した新政党です。

イギリスは小選挙区制を採用しているため、2015年の総選挙でUKIPはわずか1議席しか獲得できなかったが、14年に実施された欧州議会選挙では得票率26.8%でイギリスの第1党に躍進しました。

UKIPの支持者層は保守党と重なり、さらに保守党からUKIPへ鞍替えする議員が相次ぎました。

このようなUKIPの台頭に危機感を強めたキャメロン首相は、13年にEU離脱の是非を問う国民投票の実施を公約しました。ところが、その国民投票ではUKIPに保守党の一部議員が加わってBrexit支持を勝ち取ることになったのです。

 

以上のような理由、過程でイギリスはEU離脱に一歩踏み出したのです。

 

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