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はやぶさ2「最後の実験」小型ロボットをリュウグウへ放出【重力を調査】

IT×Future
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月3日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に向けて、小型ローバ「MINERVA-II2」(ミネルバ・ツー・ツー)を分離したと発表した。はやぶさ2は、落下するローバの動きを上空から撮影すると、リュウグウでの任務が終了する。

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はやぶさ2が撮影した、分離直後のMINERVA-II2(c)JAXA、千葉工大、東京大、高知大、立教大、名古屋大、明治大、会津大、産総研

分離したローバは、約5日間かけてリュウグウの赤道上空を約8周した後で、リュウグウに着地する予定。周回の様子をはやぶさ2の光学航法カメラで観測し、その結果からリュウグウの重力場を詳しく調べる考えだ。

MINERVA-II2は、昨年に投下した「MINERVA-II1」(ミネルバ・ツー・ワン)と同様、リュウグウ表面を移動しながら探査する予定だった。だが、機体内部のデータを処理する仕組みに不具合が生じたため断念。表面での観測活動は行わず、重力場を調べるミッションに切り替えた。

ミネルバ2は、昨年9月にりゅうぐうに着陸し表面を移動しながら画像撮影などを行った2台のロボットと同型で最後の1台。不具合が生じたため表面での観測活動は断念し、落下の様子を観察してりゅうぐうの重力を調べるミッションに切り替えた。

 ミネルバ2は5日間でりゅうぐうの赤道上空を8回ほど回り、表面に落ちる見込み。はやぶさ2はりゅうぐうの上空8~10キロにとどまり、カメラで撮影する。

 はやぶさ2は今回の任務を終えた後、11~12月にリュウグウを出発し、2020年末ごろ地球に帰還する計画だ。


はやぶさ2は、これまで国産ロボット2台と独仏共同開発の着陸機を使い、地表面を撮影したり、鉱物の組成を探ったりした。今回投下されたのは3台目の国産ロボットで、千葉工業大などが開発し、はやぶさ2に搭載したカメラで地表面に近付く様子を観測し、リュウグウ周辺の重力を推定する。当初、地表面を移動する実験を予定していたが、ロボットが故障したため、内容を変更した。

2014年12月に打ち上げられたはやぶさ2はリュウグウに到着後、2度の着地で地表に金属の弾丸を撃ち込み、舞い上がった岩の破片などを機体内のカプセルに採取したとみられる。持ち帰って分析すれば、地球の水や生命の起源に迫ることができると期待される。

今回の実験終了後、はやぶさ2はイオンエンジンの動作確認など、出発に向けた準備を始める。予定では20年末頃に地球に接近し、オーストラリア大陸にカプセルを放出する。

 

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