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【欧州経済】欧州で台頭する「アンチ・エスタブリッシュメント政党」って?

ECONOMY
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Brexitについて知りたい方は→Brexitショック

【欧州経済】Brexitショックとは
イギリスが2016年6月の国民投票で欧州連合EUからの離脱を決めたことで円が急騰し、日本株が大幅下落したことは記憶に新しいはずです。EU離脱(Brexit)決定がイギリスや世界経済にどのような影響を及ぼすか評価できるようになるまで時間がかかりそうですが、不透明感を大いに高めたことは間違いないです。

 

UKIPだけではないEU懐疑派

イギリスのUKIPのようにEUや既存の政党に異を唱える政治勢力がここ数年、欧州各国で台頭してきています。これらの政党を「アンチ・エスタブリッシュメント政党」として一つのグループに分類し、その動向を見てみましょう。

Brexit決定に快哉を叫んだのは、

  • フランスの「国民戦線(FN)」
  • オランダの「自由党(PVV)」
  • イタリアの「五つ星運動」

などです。


EU懐疑派台頭の背景

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現在、欧州各国で勢力を伸ばしつつあるアンチ・エスタブリッシュメント政党の大半は80年代末以降に創設されています。そしてこれらの政党が世論調査で支持を集め、国会で議席を獲得するなど存在感を示すようになったのはここ数年のことです。

これらアンチ・エスタブリッシュメント政党は、どのような政策に重点を置いているかによって大きく2つのグループに分けられます。

  1. EUの移民政策、難民政策や国境管理政策に反発する右派
  2. EUの緊縮財政政策に反発する左派

このようにアンチ・エスタブリッシュメント政党はおおむね右派と左派のどちらかに分類され、時に極右や極左とされることもあります。

アンチ・エスタブリッシュメント政党の台頭は、既存の権威に対する不満や反発を起爆剤として支持を伸ばしています

戦後の欧州諸国の政治体制では、富裕層や資本家の支持を得た中道右派と、低所得者層や労働組合の支持を得た中道左派が政権を争っていました。

しかしながら、所得水準の向上や価値観の変化などを背景に2大政党の政策は徐々に中道寄りに変化し、両者の差が曖昧になりつつあります。その結果、既成政党は自分たちの意見を代弁していないと考える有権者が増えてきたのです。

さらに、ここ10年ほどは地政学リスクの高まり、テロ事件の頻発、難民の急増、金融危機、景気低迷などさまざまな問題が欧州を襲っています。これらは総じて各国レベルではなく、EUもしくはユーロ圏レベルで解決しなければならない問題です。

しかし、現状は問題の後処理の途上にあります。このため、EUの問題解決能力に不信感を抱く有権者が増大し、既存の政党よりも左、右の新興政党がそれぞれ台頭して、有権者の不満の受け皿となっています。

 

 

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