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あなたの知らない潜在意識の世界

伝え方のすゝめ
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ダイレクトに相手の潜在意識に働きかける現代催眠

 

催眠状態(トランス状態)の正体とは?

 

「催眠」と聞くと、テレビ番組でよくある”催眠ショー”を思い出す人もいるかもしれません。

しかし現代催眠は、そうした催眠ショーなどに見る催眠誘導を行う「古典催眠」とは違います。

現代催眠とは、意識的に、相手の潜在意識をコントロールする手法のことです。

具体的には、催眠誘導をせずに「言葉」を使った日常のコミュニケーションの中で、相手の潜在意識に直接働きかけます。いわゆる”暗示”と呼ばれているものです。この暗示をかけることによって、相手を意識的に、軽い催眠状態に導くことができます。

ここでいう催眠状態とは、相手の意識を「自分の内側に向けた状態」にしてしまうことを指します。

 

潜在意識に直接働きかける”ミルトンモデル”

 

ミルトン・エリクソンとは、天才的な催眠療法家として知られ、現在の心理療法の発展に大きな影響を与えた人物です。

そして、ミルトンモデルとは、ミルトン・エリクソンが使った催眠言語を普通の人でも扱えるように一般化した、非常に優れたモデルです。

ミルトンモデルを使うことのメリットは、「潜在意識にダイレクトに働きかけることができる」ことと「意識の抵抗が起こりにくい」ことです。

 

ミルトンモデルは、次のようなカテゴリから成り立っています。

  1. 間接的に誘導する方法
  2. メタファー(暗喩)を使う方法
  3. あいまいな言葉(省略・歪曲・一般化)を効果的に使う方法

次では、1の「間接的に誘導する」方法を紹介していきます。

 

文章の中に「命令」を埋め込む方法

ミルトンモデルの1つ、間接的に誘導する方法を使った洗脳テクニックについてお話しましょう。

文章の中に命令を埋め込んで間接的に誘導することは、日常でもよく使われている暗示法です。たとえば、次の文章です。

 

「もう少し静かにしてもらえませんか?」

 

これが「静かにしなさい」だと、もたらされる結果は違ってくるはずです。命令口調で指示されると、たいていの人は快く思わないものです。こちらが意図したとおりに動いてくれないでしょう。

「もう少し静かにしてもらえませんか」という文章は、大枠は相手に対して、音量の規模を「より抑えられるか、否か?」投げかける文章になっています。ですから、相手はそれに対してYESかNOで答えようという気分になります。

静かにするか、否かという二択になっているというのがポイントです。

相手に命令したい気持ちは、このようにして文章に埋め込みましょう。そうすれば、相手の抵抗を受けずに、相手を想い通りに動かすことができます。

 

質問の中に埋め込むとより効果的

文中に命令を埋め込む方法は、質問形式にすると特に効果的です。

 

「もう一杯、お水をいただいてもいいですか?」

 

のような、命令を挿入しつつも質問形式の文章にします。たったそれだけのことなのですが、これが極めて高い効果を発揮するのです。

なぜ、高い効果を発揮するのかとうと、潜在意識ではこれを「命令」と受けとるのですが、顕在意識ではこれを「質問」と理解するからです。

つまり、相手に「命令されている」と思わせずに命令をすることができるのです。質問としてYESかNOかの選択権があるように感じ、他人からの命令に対して生じるはずの抵抗感が鈍るのです。

そしてほとんどの人に、抵抗させずにこちらの期待通りの行動をさせることができるわけです。

 

わざと主語を省略する「ロストパフォーマティブ」

価値基準をなすくと、すんなり受け入れる

相手に伝えたいことや行動させたいことがあるとき、その文章から価値判断の基準者を省略して、主張を受け入れやすくさせるテクニックが「ロストパフォーマティブ」です。

たとえば、

 

「ごみを拾うことはいいことです。」

「春に何かを始めるのはいいことです。」

 

これらの文章は「人格の主語」がないです。しかし、もしこれが「ごみを拾うことはいいことだと私は思う」と書けば、どうでしょうか?「そうかなぁ、僕はそう思わないけど」と反発したくなる人がいてもおかしくない状況になるのです。

 

主語がない文章のほうが説得力は高い

実はほとんどの文章は、人格の主語を省略したほうが説得力が上がります。

なぜなら主語を抜くことで、普遍性を上げることができるからです。

文章における主語は、記述内容の価値判断の基準者です。つまり、「誰が」この主張をしているのか、という基準者をあえて削除することで、文章を受けいれやすくすることができます。こうすると文章が一般化して、その結果、思わず納得してしまう文章が生まれやすくなります。

 

禁止することで行動させる「否定命令」

潜在意識は否定語を理解できない

否定命令(ネガティブ・コマンド)」とは、「~してはいけない」という否定する言葉です。ここで紹介するテクニックは、否定語を理解するときの人間の反応をうまく利用したワザになります。

次の文章を読んでみてください。

 

「絶対にピンクの象をイメージしないでください。」

 

どうでしょうか?「ピンクの象をイメージしてはいけない」ことを実現できましたか?逆に「ピンクの象」を強くイメージしてしまったはずです。

これはなぜかというと、私たちの脳は、否定語を理解することができないからです。

この潜在意識がなせる特性を巧みに利用し、望む行動を否定的に命令すれば、相手を思い通りに動かすことが可能になるのです。

 

「やっちゃダメ!」はダメ

「○○をやっちゃだめでしょ!」とよく子供に注意する親が多いのですが、これは子供にとっては最悪の言葉がけです。

「水をこぼしてはいけませんよ!」と言われると、子供は水をこぼすイメージをパッと浮かべます。だから水を運ぶときに、本当に水をこぼしてしまうのです。

こんなときには、「水を上手に運びなさいよ」と言えばいいのです。そうすれば、子供はスムーズに水を運ぶイメージを浮かべてから行動に移りますから、失敗しないのです。

そして、これは個人的な目標設定をするときにも犯しやすい問題です。

「~しないようにしよう」

「~だけはしたくない」

「~にはなりたくない」

こうした否定文を使った目標設定は、潜在意識の焦点を否定したい方向に向けてしまいます。あなたが「禁酒」と念じれば念じるほど、そこに書かれた「酒」の文字が、あなたに至福だったひとときを強烈に思い起こさせることになるのです。

目標設定は否定的な文章ではなく、肯定的な文章を書くことが重要です。

 

次にミルトンモデルの2つめ「メタファーを使う」方法を紹介します。

第三者の言葉を「引用」して相手を動かす

第3者の言葉を借りる

相手に何か意見を伝えたいとき、自分の言葉ではなく、第3者の言葉をメタファー(暗喩)として使う。これが引用という手法です。

引用は、メッセージに対して責任を持つことなく、自由な発言が可能となります。

 

「先日読んだ本に書いてありましたが、『お金がないからこそ成功できる』というのはその通りだと考えています」

 

本に書いてあった内容として紹介すると、当事者の立場から一歩身を引くことができるようになります。そして一義的な責任をもつことなく、着実に説得力を加味させてメッセージを伝えることができるわけです。

 

権威の言葉は説得力が倍増

引用という行為は、書き手以外の目線を入れて文章に客観性を持たせ、信頼度を高めることができます

とくに、権威のある第3者の言葉を引用すると、さらに効果的です。過去の偉人が残した言葉や、地位や名声のある実力者が雄弁に語った内容などです。

たとえば、「諦めないことは大切だ」と伝えたいとします。これを、

 

トーマス・エジソンも言っている。『私たちの最大の弱点はあきらめることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ』

 

と偉人の言葉を引用してみましょう。強い説得力を持たせることができます。

 

まとめ
  • 言葉を使って相手の意識を内側に向けるのが現代催眠の手法
  • 意識の抵抗が起こりにくいミルトンモデルは有効
  • 文中に命令や質問を埋め込むと、間接的に誘導できる
  • 禁止すると、逆にその通りの行動をさせる
  • 第3者の言葉を引用すると信頼度が高まる

 

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